黄色いインコと女の子の話①
黄色いインコ。
実は、黄色いインコには少し悲しい思い出があります。
思い返すたびに、小学生の頃の馬鹿な自分をしかりつけてやりたくなる、ある女の子にまつわる思い出です。
その女の子、Mちゃんは私の同級生でした。
Mちゃんは、障害を持っていたわけではなかったのですが、勉強も運動も人より苦手で、動作もなんだかゆっくりしていたせいで、クラスでは浮いた存在でした。
今で言ういじめ、でしょうか。何をする時も仲間外れで、休み時間にドッジボールをする時も、図工の時間にグループをつくる時も、「絶対に足を引っ張る」と分かっているMちゃんに声をかけようとするクラスメートは、一人もいませんでした。
学校に友達のいなかった彼女は、家で数羽のセキセイインコを飼っていました。
先生に言われて、まるで義務のようにMちゃんの家へ遊びに行ったことがある私は、彼女がそのインコたちをとても大切にしていることを知っていました。黄色いインコでした。
ある日、Mちゃんが学校に遅れてやってきました。
母親に付き添われてやって来た彼女は、何があったのか、しくしくと涙を流しています。
Mちゃんの涙は3時間目になっても、5時間目になっても止まりませんでした。
そしてとうとう放課後になった時、私はそれが自分の「仕事」であるような気がして、Mちゃんに尋ねたのです。
「どうしたん?そんなに泣いて」
「インコが、死んだ」
Mちゃんは、しゃくりあげながらそう答えました。
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